Macbook proのFireWireを活用したUSTREAM配信

久しぶりのブログでしかもsymfony以外のネタですが、せっかく調べたのでまとめておきます。

やりたいこと

MacUSTREAMを使った配信をやってみたい。
とりあえず「○○勉強会」のような「発表者がプレゼンテーションを行うのを数十人が聞く」という場面を想定。
また、DTMするための機材やハンディカムなど手持ちの機材は活用したい。
そして何よりMacbook proについているFireWireを利用したいと。

利用したハードウェア/ソフトウェア

映像関連


CamTwist

Macでは超定番の映像エフェクトソフトですね。PIP(picture in picture)という画面の中に小さな別画面を入れたり、文字を流したり、デスクトップ画面を流したりとやりたいことのほとんどはこれでできてしまいます。

そして、CamTwistを起動したら [command] + S で CamTwist Studioが表示されます。これは、画面の切り替えツールといったところでしょうか。あらかじめエフェクトや画面をボタンとして登録しておき、プレビュー画面で確認しながらエフェクトを入れて画面を切り替えることができるツールです。各エフェクトをPhotoshopなどのレイヤーのように重ねることができたり、ショートカットキーも登録できるので、かなり複雑なこともできてしまいます。

この他にも便利なツールが用意されています。それが [command] + T で表示される Timeline Builderです。「一定時間ごとに画面を切り替える」などのタイムラインを利用した映像演出を設定できます。

他のツールでもPIPができたり、文字を入れたりとできますが、私的にはCamTwist Studio + Timeline Builder で十分だと感じました。


軽量版PIP

CamTwistには多くのエフェクトが用意されていますが、標準でバンドルされているPIPは処理が重いのか場合によっては切り替え時に画面が真っ暗になったりしてしまいます。そこで、お勧めなのが軽量版PIPです。私の場合はこの軽量版PIPを使うことで明らかに画面の切り替えが軽くなりました。



Sonyの古いハンディーカム
6年前(2004年8月発売)の古いハンディーカムです。唯一のメリットはi.Linkで映像を出力できる点です。単刀直入にいうとMacbook proFirewire端子と接続できるのです。ということは、別途ビデオキャプチャのような機器が不要というわけです。
ただ、このハンディーカムはステーションと言う台座のようなものにセットしないとi.Linkが利用できない点がイマイチなんですが。。
また、標準の内蔵マイクで拾った音は後で紹介するオーディオインターフェースに接続してMacに取り込んでいます。

音響関係


Roland FA-66
FirewireでPCと接続できるオーディオインターフェースです。オーディオインターフェースとは外部の様々な音源をPCに取り込むための機器です。このFA-66は最大で6chのインプットに対応しています。宅録DTMなら2chもあれば十分ですし、小規模な勉強会などの配信であれば全然大丈夫かと。また、このFA-66は6pinで接続している場合はバスパワーで駆動するので電源いらずのため持ち運びもらくちんです。
また、なぜFA-66かというと別途ソフトをインストールしなくてもMacの標準ドライバで動作します。安定性も良いのです。
今回は勉強会の配信を想定してみてるので、司会者用Mic x 1(mono), 発表者用Mic x 1(mono), 会場用のオフマイク x 1(stereo)とかで十分かと。
今回はオフマイクはハンディーカムの内蔵マイクからのステレオ出力(RCA)を取り込むようにしました。
また、手持ちのマイクは1本(SHURE Beta57)しかないので、とりあえずこの1本を接続。
もし、会場にモニター卓があれば、司会者と発表者の音源はモニター卓のAUXセンドから取りたいって感じでしょうか。


Firewireケーブル6pin_9pin
現在のMacbook proにはFireWireの9ピン端子しかないので、
FA-66とMacを繋ぐために6pin <=> 9pin の変換コネクタを購入しました。
また、Macbook pro側には端子が1つしかありませんが、Firewireはデイジーチェーン(機器を数珠つなぎすること)ができるのでMacbook <=> FA-66 <=> ハンディーカム と繋ぐことで問題なく動作しました。うん。すっきり^^。



GrageBand
言わずとしれたMacbookを買うともれなくついてくるDTMソフト。今回はFA-66(外部)からの音声入力のレベル調整するために使用。
録音するのではなく、モニター機能を利用して配信用の音源を流してみました。

GrageBandを使うメリットはEQやコンプやリバーブ(カラオケしたい人向け?w)を掛けることができるということです。
特にオフマイクで使用していたハンディカムのマイクなんかはノイズがひどいので気になるポイントをEQで切ったりすると効果的でした。


soundflower
Mac内に仮想オーディオデバイスを作成するソフトです。
つまり、GarageBandでレベルを調整した音声をsoundflowerへ出力し、USTREAM配信時の入力をsoundflowerからとればGarageBandの出力をUSTREAMの配信で利用できるというわけです。

参照: 旧・Macの手書き説明書 - FC2 BLOG パスワード認証

また、このようにGarageBandの出力を仮想デバイスにしてしまうわけですから、Macbookから音がならないことになってしまいます。
でも、一緒にインストールされるsoundflowerbedというアプリケーションでsoundflowerへ出力し持っていかれた音声をPCの標準出力から出すことができます。
soundflowerbedを起動するとツールバーにアイコンが追加されるので「Build-in Output」にチェックを入れるだけ。
これで、Macbook本体からも音がなるのでモニタリングもOK!(もちろん、ハウリングには注意してね)


Flash Media Live Encoder3
USTREAMで配信するために動画や音声を圧縮しFlash Media Serverへ転送してくれるソフト。
以前はWindows版しかなかったようですが、Mac版も用意されています。
画質、音質などの詳細な設定ができます。以下のページが実際に配信するための説明が詳しいです。

参照: 「Flash Media Live Encoder」を使ったustream高画質配信をやってみる。 - POP2*5

セッティング

以下のような感じです。ざっくりですけどできるだけシンプルにしています。
外部機器まわりを見ればわかりますが、FireWireのケーブルが2本と後は音声ケーブルだけあればとりあえずOKなシンプル構成です。

実際は司会者用にマイクが欲しかったり、マイクはワイヤレスにしたかったり、スライドを表示する画面に発表者の姿をPIPしたいからもう一台カメラ欲しいとか色々欲がでてきそうですね。