symfonyからのクリスマスプレゼント
2009の8月にsymfonyの別の本を書くことを考え始めたとき、すぐにばかげたアイディアが思いつきました: 2ヶ月で本を書き上げ5つの言語で同時に出版するのはどうか!もちろん、多くのコミュニティのメンバーを巻き込むことが必須です。日本のPHPカンファレンスでアイディアを話し始め、数時間のうちに日本語翻訳チームが結成されました。これはみごとなものでした!著者と翻訳者からの反応は等しく励みになるもので、そして短期間で、"もっと知りたいsymfony"が生まれました。
この本の作成の間に1つもしくはほかの方法で参加したみなさんすべてに感謝を表します。貢献者のリストは順不同で次のとおりです:
Ryan Weaver、Geoffrey Bachelet、Hugo Hamon、Jonathan Wage、Thomas Rabaix,Fabrice Bernhard、Kris Wallsmith、Stefan Koopmanschap、Laurent Bonnet、Julien Madelin、Franck Bodiot、Javier Eguiluz、Nicolas Ricci、Fabrizio Pucci,Francesco Fullone、Massimiliano Arione、Daniel Londero、Xavier Briand,Guillaume Bretou、Akky Akimoto、Hidenori Goto、Hideki Suzuki、Katsuhiro Ogawa,Kousuke Ebihara、Masaki Kagaya、Masao Maeda、Shin Ohno、Tomohiro MitsumuneとYoshihiro Takahara
上記引用は今日から公開が開始していくsymfonyの2009年アドベントカレンダーの初日(日本語版)の一部です。
ん?何?アドベントカレンダーっておいしいの?って方はid:innx_hidenoriさんのエントリ2009年のsymfonyアドベントカレンダー「More with symfony」はすごい! - しんふぉにゃんを見てみてください。
引用した部分を見てもらうとFabienさんが今年のPHPカンファレンスで講演のために訪日されたことが要因の1つだったことが書かれています。これって凄いことですよね。日本のPHPカンファレンスがきっかけとなり世界的に有名なオープンソースに影響を与えたのですから。
私は幸運なことにその瞬間を共有することができた1人です。今回の日本語チームは14人で構成され公開までに査読や用語の統一などを行い、今まで以上に読みやすい日本語になっていると思います。しかも現在も日本語訳の作業は現在進行形です。
PHPの素晴らしいところの1つはオンラインの日本語ドキュメントが非常に豊富であることです。PHPの関数や構文を調べ始めるにはブラウザにhttp://jp.php.net/<関数名>と入力するだけです。ほぼ全てが日本語で読めます。
symfonyのドキュメントも多くの種類が公式サイトで公開されていますが、これも日本語訳が用意されています。しかも、バージョンの違いで微妙にドキュメントの内容が異なるのですが、各バージョン毎の日本語訳が用意されているのです!
公式サイトそのものは日本語化されていないのでどこにドキュメントがあるか分かりづらいかもしれませんが、たどり着いたドキュメントのURLに/en/というパスが含まれている場合は/ja/と書き換えてみてください。そうすれば日本語で表示される可能性が高いです。
あと、symfonyは積極的なアップグレードを行ってきています。そのため、各バージョンで利用できる機能が異なったり、利用方法が微妙に変わっていたりします。なのでsymfonyを利用するときは使っているバージョン(1.0〜1.4)とURLのパスに含まれるバージョンを表す文字列を確認してください。
アドベントカレンダーとは直接関係の無い話になりつつありますが....今年のアドベントカレンダーはいろんな場面でsymfonyをどのように活用していくかという点についても触れられています。読み物としても十分楽しめる内容です。たとえば、symfonyを使っていても「なるほど。そういう方法があるか!」という発見もあるでしょう。さらに、CakePHPしか使った事がなくても、アドベントカレンダーの内容をCakePHPだとどうやって実装するかなど考えてみると面白いかもしれませんね。
追記
id:innx_hidenoriさんのエントリにもありますが、symfonyの日本語ドキュメントでおかしな点があれば#symfonyタグでつぶやいてくださいね。